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例えば、権力志向の強い医師がいたとしましょう。これに対して薬剤師が処方提案するときは、薬剤師から具体的な処方修正案を押し付けたり、無理矢理通そうとしてしまうとかえって逆効果ではないかと思います。権力とは、他者を自由意志によってねじ伏せようとする事であり、権力者の選択肢を奪うような方法はむしろ軽視されて終わってしまう可能性が高いと言えます。つまり、権力欲の強い医師に対する処方提案は、医師自身が自分で決めたのだと感じられるような方法が良いのではないでしょうか。「患者さんの様子を踏まえて、現行の薬物療法の他にどのような処方が考えられますか?」「治療目的を達成する為の方法として、A案・B案・C案が考えられますが、いかがでしょうか?」「状況を鑑みて、他にD案も考えられるのですが、ご意見を伺ってもよろしいでしょうか?」などなど。医師の判断・意見を尊重して尚且つ他の選択肢を選べる可能性がある状況を作ると良いのはないでしょうか。もう一例挙げましょう。処方提案を行いたい相手の医師が優柔不断な方だったとしましょう。この場合は、医師が判断しやすい状況下を作りだすと良いのではないかと思います。原案の利点と問題点を明確に提示し、薬剤師が物事を整理してリードを取りつつ、薬物療法の計画を説明・提案していくのが適切ではないかと思います。薬剤師は薬剤の専門家になります。医師は見通しよく治療を行っていけるようにサポートしていくことが大切です。このように、医師と薬剤師間の信念対立を解消する為には、状況と目的を踏まえた上で柔軟に対応する力が双方に求められると思います。薬剤師は、固定観念にとらわれることなく医師との関係性にフィットする形を見つけ処方提案を行っていく事が求められているのではないでしょうか。

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